1.金庫を炉内に入れ、JISが定める標準温度曲線に従って規定時間加熱を行う。
2.加熱終了後、炉内で自然放冷し庫内温度の低下が明らかに認められるまで測定を行う。

■一般紙用の場合
・庫内の最高温度177℃以下である。
・庫内の壁全体に貼った新聞紙が変色・劣化などが著しく無く判読可能である。

■フレキシブルカートリッジ用の場合
・庫内の最高温度52℃以下、最高湿度80％以下である。

JIS一般紙用 30分耐火試験合格品	JIS一般紙用 1時間耐火試験合格品
JIS一般紙用 2時間耐火試験合格品	JISフレキシブルカートリッジ用 1時間耐火試験合格品

1.あらかじめ1,090℃以上に加熱された加熱炉に素早く金庫を入れ、規定時間加熱する。
2.金庫に破裂が無いか確認した後、さらに標準温度曲線に従って追加熱を行う。
3.加熱炉から金庫を出し、9.1mの高さより半砕けのレンガの山に落下させる。
4.再度、加熱炉に入れ、規定時間加熱する。

■試験体に破裂がないこと。
■施錠状態を維持していること。
■庫内の壁全体に貼った新聞紙が変色・劣化などが著しく無く判読可能である。

JIS一般紙用 急加熱・衝撃落下試験合格

金庫における耐火性能の有効耐用年数は、製造後20年とされています。（日セフ連規定）耐火材である気泡コンクリートに含まれる水分が長期使用により気化してしまい、本来の耐火性能を発揮することができなくなってしまう為です。

製造後20年を超えてのご使用は、火災時に収容物の変質や焼失の恐れがありますので、新品に買い換えることをおすすめします。

火災時に外部温度が上昇すると、耐火材に含まれている水分が気化し、この気化熱で庫内の温度を下げます。また、蒸気化した水分は、扉のすき間から庫外に噴出し炎の侵入を防ぐ役割をしています。

ガス溶断機、電気工具などによる大掛かりな破壊行為を想定した「防盗金庫」の最高レベル。

耐溶断30分（TR-30） 試験合格品

電動工具、簡易な手動工具による破壊行為を想定した「防盗金庫」のレベル。

耐工具30分（TL-30） 試験合格品

※このグレードは耐火金庫に属し、防盗金庫ではありません。
バールや金切りノコなどの簡易な工具による短時間の破壊行為を想定した「耐火金庫」に属するレベル。金庫破りで最も件数の多い「扉のこじ開け」による破壊行為に対して、耐火金庫の防盗性能向上を目的として定められた基準。

耐工具15分（TS-15） 試験合格品

試験方法
事前に提出した図面をもとに弱点を検討し準備の上で、規定の工具を使い３種類の破壊試験を行う。
試験A系列：施錠機構への攻撃
試験B系列：扉及びカンヌキへの攻撃（扉こじ開け）
試験C系列：侵入口を開ける（φ100・）

侵入口の開口を防ぎ、全ての試験が実施時間以上経過した場合。